ソフトウェア説明

HyperZebra

HyperCardスタックと
クラシックMacアプリ実行環境

HyperZebraは、HyperCardのスタックを読み込み、カードを閲覧・編集し、対応するHyperTalkスクリプトを実行できるソフトです。カラーや図形などの制作機能に加え、クラシックMacintoshの68K・PowerPCアプリを実行する互換環境も備えています。

HyperZebraをダウンロード

GitHub Releasesの配布ページを開きます。

HyperZebraは非公式の互換環境です。本プロジェクトはApple Inc.とは一切関係がなく、同社による開発・承認・支援を受けたものではありません。

スタック、Macアプリ、文書の履歴と下部のドックを表示したHyperZebraランチャー。
FIG. 01HyperZebraのランチャー。スタック、アプリ、文書の履歴と、下部のドックが入口になります。
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HyperZebraでできること

HyperZebraには、HyperCardのスタックを扱う機能と、クラシックMacintoshのアプリを動かす互換環境があります。既存のスタックを読み込んで内容を見たり、カードやスクリプトを編集したり、対応するMacアプリを動かしたりできます。

HyperZebraはHyperCardの扱いやすさを引き継ぎつつ、カラーや図形、配列などを扱う機能を加えています。

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スタックとアプリを、ランチャーから

起動すると、スタックやアプリを開くためのランチャーが表示されます。「Open File…」ボタンでファイルを選ぶか、ウインドウにファイルをドロップして開きます。

下部のドックにはよく使うアプリやスタックを登録できます。

設定からは日本語・英語の表示言語や拡大表示を変更できます。Macアプリについては、画面サイズ、色数、実行速度などをアプリごとに調整できます。

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HyperCardスタックを読み込み、使う

HyperCardのスタックを開くと、HyperZebra用スタックに変換されます。

下の画面は、読み込んだ「Train Set」のスタックです。

Train Setのカード。モノクロの線路、列車、BuildやRunなどのボタンが並ぶ。
FIG. 02HyperCardスタック「Train Set」を読み込んだ画面。

変換されたデータは、元のスタックの隣に作られる .hzb ファイルに保存されます。次回からはこのファイルを開いて作業できます。

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カードを編集する — カラーと図形

HyperZebraでは、既存のスタックを編集することも、新しいスタックを作ることもできます。ツールパレットでボタンやフィールドを配置し、ペイントの道具で絵を描きます。

編集例の「Neon Rift」では、ゲーム画面を開いたままツールパレット、カラーパレット、カード情報を表示しています。

Neon Riftのカラー画面に、ツールパレット、カラーパレット、カード情報ダイアログを重ねた編集画面。
FIG. 03「Neon Rift」の編集画面。

ペイントに加えて、長方形、楕円、多角形、曲線、文字などを編集可能な図形として扱えます。図形には色やグラデーション、透明度、回転などを設定できます。Neon Riftは、こうした図形とHyperTalkを使って作られたゲームのサンプルです。

部品やデータをまとめる機能

複数の部品を「パネル」にまとめると、グループとして移動・表示を切り替えられます。パネルにはデータやスクリプトも持たせられます。また、フィールドの内容を表や階層のあるアウトラインとして表示したり、対応するSVGの要素を図形として読み込んだりできます。

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HyperTalkで、カードに動作をつける

スクリプトエディタには、コマンドや関数を調べるリファレンスと、処理を途中で止めて変数を確認するデバッガがあります。一行ずつ処理を進めながら、画面の変化とコードの関係を確かめられます。

HyperZebraの拡張として、配列・辞書、Web上のテキストの取得、JSON、正規表現も扱えます。カード上の操作からデータ処理まで、同じスクリプトで記述できます。

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クラシックMacアプリを動かす

HyperZebraには、クラシックMacintoshの68K・PowerPCコードを実行する互換環境も組み込まれています。

アプリが使うCPUの命令をエミュレートし、ウインドウ、メニュー、描画、音、ファイル操作などのMac Toolboxの機能をHyperZebraが提供します。クラシックMac OSを丸ごと起動する方式とは異なり、アプリを動かすための機能を実装しています。

通常のMacエミュレータとは異なり、ROMやOSなどは不要です。

ClarisWorksのワープロ文書に「ClarisWorks on HyperZebra」と表示されている。
FIG. 04HyperZebraで実行中のClarisWorks。ワープロの文書画面にテキストを表示しています。

3Dゲームも実行できます。

3Dゲームの実行画面。草地と崖、中央のキャラクター、地図やスコア表示が見える。
FIG. 05HyperZebraでの3Dゲームの実行例。地形、キャラクター、ゲーム内の表示が描画されています。

ホストOSとの間では、テキストや画像をクリップボードで受け渡せます。アプリごとの画面サイズ、色数、拡大表示、速度の設定もあり、それぞれのアプリに合わせて調整できます。

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よくある質問

スタックの制作、Macアプリの実行、開発の経緯についてまとめました。質問を選ぶと回答が開きます。

HyperCardについて

これは何ですか?

HyperCardスタックを実行・編集する環境です。スタックのカードや画像を表示し、内容やスクリプトを編集できます。

どんなものを作れますか?

絵本、クイズ、簡単なゲームなどを作れます。作成したスタックを単独で動くアプリに変換する機能や、Webへ書き出す機能はありません。

昔作ったHyperCardのスタックを開けますか?

HyperCard形式のスタックを読み込み、カードや画像を表示し、編集できます。HyperTalkや外部コマンドにも対応していますが、互換性は完全ではなく、スタックが使う機能によって動作が異なります。

HyperCardにはなかった機能もありますか?

カラーのペイント、編集できる図形、グラデーション、SVGの読み込みなどに対応しています。部品をまとめる「パネル」、表や階層でデータを表示するフィールド、JSONや正規表現なども使えます。

編集したスタックは、どの形式で保存されますか?

HyperZebraでは、スタックを1つの .hzb ファイルとして保存します。ダブルクリックで開け、ほかの書類と同じようにコピーしたり送ったりできます。以前のバージョンで作った .hzb ファイルもそのまま開けます。HyperCard形式への書き出しもできますが、カラーなどHyperZebra独自の機能は引き継げません。元のスタックと作業用の .hzb ファイルを残しておいてください。

古いファイルを移すときに気をつけることはありますか?

クラシックMacのファイルには、通常のデータとは別に、画像や音などを持つ「リソースフォーク」が含まれることがあります。移す際は、この情報も一緒に保管してください。欠けていると、正しく開けなかったり、一部の内容が表示されなかったりします。

どのOSで使えますか?

macOS・Windows・Linux向けのJava製アプリです。Java実行環境を同梱したアプリ版では、Javaを別途インストールする必要はありません。

無料で使えますか?

HyperZebra本体は無料で利用できます。本体のライセンスはMITです。利用するスタックやクラシックMacアプリには、それぞれの利用・配布条件があります。

Mac互換レイヤーについて

Mac互換レイヤーでは何ができますか?

クラシックMac OS向けに作られた対応アプリを、今のパソコン上で実行できます。ウインドウ、メニュー、描画、音声、ファイル操作など、当時のアプリが利用するMacの機能をHyperZebraが今のOS上で提供します。

動いているOSのバージョンは?

クラシックMac OSそのものが動いているわけではありません。OSのバージョン判定によって起動できないソフトを減らすため、アプリからの問い合わせにはMac OS 9の最終バージョンである「9.2.2」と返します。これは互換性のための応答であり、Mac OS 9.2.2を起動しているという意味ではありません。

どのようなアプリが動きますか?

Mac OS 9や、それ以前のMac OS向けに作られた68K・PowerPCアプリが対象です。実際に動く範囲は、アプリのバージョンや利用する機能によって異なります。

どのようなアプリが動きませんか?

Mac OS Xを必要とするアプリは動きません。また、機能拡張の類は、仕組み上動かないものが多くあります。

どのような仕組みで動かしているのですか?

68K・PowerPCのCPU命令をエミュレーションし、アプリが呼び出すMac Toolboxやシステムライブラリの機能をHyperZebra側で処理します。CPUのエミュレーションと、アプリに必要なMacの機能を組み合わせた互換環境です。

MacのROMやクラシックMac OSのインストールは必要ですか?

必要ありません。HyperZebraがMacの機能を提供するため、クラシックMac OS全体を起動せずにアプリを実行できます。ただし、アプリによっては追加の機能拡張やライブラリが必要です。

アプリはどうやって起動しますか?

ランチャーからアプリのファイルを開くか、ランチャーにドラッグ&ドロップします。開いたアプリは履歴から再び起動でき、ドックに登録することもできます。

すべてのクラシックMacアプリが動きますか?

動作する範囲は、アプリやバージョン、使う機能によって異なります。未対応のシステム機能や、ハードウェアへの直接アクセスを必要とするアプリでは、起動や表示、操作に問題が出る場合があります。起動できるアプリでも、編集・保存などの機能は個別に確認が必要です。

今のパソコンと文字や画像をコピー&ペーストできますか?

テキストと画像を、ホストOSのクリップボードと受け渡せます。対応するテキスト・画像ファイルは変換して扱え、設定によりUTF-8のテキストやPNG画像として保存できます。アプリ独自の文書形式は、それぞれのアプリに依存します。

古いアプリのファイルを、そのままコピーして使えますか?

クラシックMacのファイルには、プログラムや画像などを収めたリソースフォークが必要なものがあります。WindowsやLinuxへ移す場合も、これを含めてコピーしてください。HyperZebraはMacBinaryや、リソース情報を保存した ._ファイル名 形式のファイルにも対応しています。

昔のフロッピーやCDのディスクイメージを開けますか?

Disk Copy形式や、HFS・HFS Plus・MFSなどの対応するディスクイメージを開けます。中身は読み取り専用のディスクとしてアプリから利用できます。内容を変更したい場合は、フォルダへ展開して使います。

機能拡張やコントロールパネルは使えますか?

一部の対応するものは利用できます。HyperZebraには仮想の「System Folder」があり、機能拡張や設定ファイルを置けます。必要とするシステム機能によって、動作するものと未対応のものがあります。

フォントを追加できますか?

はい。仮想の「System Folder」内にある「Fonts」フォルダに、対応するクラシックMac用のフォントスーツケースを入れると利用できます。ビットマップフォントと、スーツケースに含まれるTrueTypeフォントに対応しています。古いフォントをコピーする際は、リソースフォークも一緒に保管してください。

表示が小さい、色がおかしい、動作が速すぎる場合は?

「アプリ個別設定」で、画面サイズ、色数、表示倍率、実行速度などを調整できます。アプリごとに設定を保存できるため、ゲームや業務用ソフトなど、それぞれに合った環境で使えます。起動時に反映される設定を変えた場合は、アプリを起動し直してください。

3Dのゲームに対応していますか?

QuickDraw 3D、RAVE、OpenGL 1.2.1の互換機能を備え、これらを使うクラシックMacの3Dゲームにも対応しています。3D描画はHyperZebra内のソフトウェア処理で行います。動作する範囲や速度は、ゲームが使う機能とパソコンの性能によって異なります。

見た目を変更できますか?

ウインドウやスクロールバーやボタンの見た目はKaleidoscopeで変更できます。

ムービーの再生方法は形式によって異なります。標準のデコーダで再生できるもののほか、ホストOS側のFFmpegや、互換環境内のQuickTime(バージョン4以下)を利用するものもあります。詳しくはアプリ内ヘルプを参照してください。

開発について

どのようにして開発しましたか?

2012年頃に開発していたHyperCardクローンをもとにして、AIに続きを開発してもらいました。この続きの部分は、100% AIが開発しています。

使ったAIは何ですか?

最初はGPT-5.6 Solで、途中からは主にOpus5やOpus5.5を使用しました。利用したプランはChatGPTのPlusプランと、ClaudeのMax5です。

どのように開発を進めましたか?

思いついた機能を次々に実装してもらいました。大きすぎる機能は、AIが実装できる大きさに分割して、順番に進めてもらう程度です。また、互換性を高めるため、大量のHyperCardスタックやクラシックMacアプリをAIに実行してもらいました。

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プロジェクトと関連資料

HyperZebraはJavaで実装され、macOS・Windows・Linux等のJavaが動く環境で動かすことができます。

アプリ内の「HyperZebra Help」では、スタックの読み込み、編集機能、HyperTalkの拡張、Macアプリの互換環境を日本語・英語で説明しています。ランチャーのHelpメニューから開けます。

掲載したスタックやアプリには、それぞれの作者による利用・配布条件があります。HyperZebra本体のライセンスとは別に扱われます。